大学1回生のころ、頼りになるがあまり好きではなかった先輩に「頭がよくなりたい」と言って「それは無理やわ」と言われたことがある。
わたしは割とぼやぼやした人間で、他人にも歯切れのいい物言いはできないんだけど、それってつまり自分がされたくないからで、要するにわたしは歯に衣着せぬ物言いをする人間が割と苦手なのです。怖いから。
すぱっとものを言える人が苦手。話すのも、そういう人の話を遠くから聞くのも苦手。何を偉そうに、って思うんだけど、そう思う前に否定されたことに傷つく。だから、えらいとされている人(もちろん全員が全員そうでないことは知ってる)と話すのはなるべく避けたい。だってそういう人たちって、人が言いにくい事実を言っちゃうから、それが事実だから、祭り上げられるわけでしょう。知らないけど。
だから、どれだけその人が好きでも、一言で相手を切り捨てられる人にはあまり近づけない。わたしは否定されるのが怖い。なぜなら自分で自分を肯定できないから、自分を肯定してくれる人が近くにいないとダメなんですね。ダメダメウーマンなのでね。
上に立つ人ってある程度の冷酷さが必要だと思う。なぜなら物事をうまく運ぶためには取捨選択が不可欠で、選ばれるものがあれば切り捨てられるものがあり、切り捨てるものにも作者がいるわけで、つまりは作者ごとそれを切り捨てられる決断力行動力そして何も感じずに(あるいは感じていてもそれに影響を受けずに)切り捨てる力が必要だからです。上に立ったことないからわからないけど。これは全部想像です。
わたしは無理だな。案外できるのかもしれないけど。わたしは全部拾いたい、欲張りだから。ねえ本当に？ わかりません。案外できちゃうのかもね。
わたしは相手を否定できない自分のことがあんまり嫌いじゃないけどときどきめちゃくちゃ嫌いになります。
絶対無理な挑戦をしようとしている大切な友達に、「無理だからやめときな」って言えない。「がんばってね、応援してるからね、でも無理しないでね」こう言うのがものすごく得意です。結局わたしは自分が傷つきたくなくて否定されたくなくて否定する側に立ちたくないから無責任にその人のためにならない言葉でも口に出してしまうということだな。最低だ。
あーーもう何のことかわからない。今はこう思ってるけど明日の朝には全部違うこと考えてるかもしれない。わたし、たまに全然思ってないことを口に出す悪癖があって、これもその一種かもしれない。結局何も考えてないんだよね。ずっと寝ぼけてるのかな。よくわかりません。頭が痛い。寝ます
