めげそう

三日坊主

眠れなかった

眠れない夜を今日も過ごしてしまった。

音楽を聴いてるとだんだん腹が立ってきた。


音楽から離れたすぎて泣いてる。泣いてないけど。
苦しい。なんでどいつもこいつも、こんな、こんなに、音楽が好きでまっすぐに向き合えるんだろうか。

意味がわからん。

人並みに、ポピュラーかどうかは差し置いて、音楽そのものには触れて生きてきた、つもり。
流行ってる歌も人気のアーティストも知らんけど、母親の車で流れてるカーペンターズとか英語の童謡とか、父親の車で流れる一昔前に流行ったアーティスト(ごめんなさい)とか、スピッツを好きになってからはスピッツとか、インターネットで見つけたVOCALOIDの曲とか、音を、音楽を聴くのは、好きだった。
歌うのも好き。おっきな声で歌う、イヤホン片っぽだけつけて歌う、ヘッドセットのマイクに向かって歌う、カラオケに行く、車に流れる音楽に乗せて歌う、どれも好き。

歩いて帰る道のり、長いからいつもイヤホンつけて歩いてた。流すのは大抵スピッツだった。
ギターなんてちょびっとしか触ったことなかったけど、ギターの人が好きだったから、かっこつけてギター弾いてるイメージとか、コピバン組む妄想とか、したりして。

まさか実現するなんて思ってもみなかったけど。

本当にまさかだ。まさかだった。音楽やるのはかっこよくていいなあって憧れてたけど、まさか、まさか、自分がやるなんて思ってなかった。
いや音サ見学行ったけどさ。でもほら、高校入ったときも、フォーソンもブラバンも見に行ったけど入らなかった。踏ん切りがつかなかった。手を染めてしまう勇気がでなかったから。

それがまさか。いやもうまじでまさかなんだよ。
友達がさ、入部受付の顔合わせ会みたいなのに行くっていうから。やめときゃいいのにのこのこついて行って、「えっどうしよう~~~」とか言いながら入部届書いたんだよ。書くなよ。

そのサークル、見学に行って、めっちゃかっこいい先輩のライブを見て、ああこういうことができたらなって思った。思ってはしまったけど、まさかじゃん、ねえ。
入ったよ。今も続けてる。たぶんやめるんだろうなって思ってた、最初は。なじめる雰囲気でもなかったし。あ~ミスったなって思って、まあこのままひっそり幽霊部員して気づいたらいなくなってる感じの人でいいかなって。

気づいたらこんな、ライブある度に枠ぎりぎりまで出るやつになっちゃった。意味わからん。
最初はね、張り合ってるつもりだったの。ギターの上手な同期、引っ張りだこだった、毎回ライブの枠埋まってたから、ちくしょうわたしだってって気持ち。負けず嫌いだから。

いつまでたってもそんなにうまくならなかったけど、ギター弾くのが好きになった。カラオケ以外の歌うすべを知った。びっくりした。どこでも歌える、なんだってできる。これはちょっと盛ったけど。

でもやっぱり上には上が、っていうか、上ばっかり。下なんて数えるほどしかいない、いやいたかも定かじゃない。後輩の子たちだってみんな自分よりうまく見えちゃう。
だって、何を基準に自分より劣ってるって言えるんだよ、って思う。ギター下手とか、そんなんわたしのほうが下手かもしれんし。音程多少はずれてたって、一生懸命歌ってるほうがかっこいいじゃんか。

そう思うと、なんか、無理だった。

果てしない。
受験勉強はさ、点数が、普遍的な点数がさ、つくから。センターとか特にそうだった。正解か不正解かしかない。正解だったら5点もらえるし、不正解だったら0点。それだけ。
その基準が通用しないの、割とショックだった。
割と今までそういう、アウトかセーフかみたいな世界でしか生きてこなかったから。衝撃。

ていうか、今もむかつくときがある。
わたしいつまでも自分の中で最底辺なんだよなあ。むかついてきた。短気だから。

けっきょく楽しんだもん勝ちみたいなところある。
負けっ放しかもしれない。たまに大好きな同期たちのおかげで勝てることがある、自分に。
ぜったい昨日の自分を負かせて生きたい人なんだけど、なんか、ねえ。曖昧すぎんだよ音楽って。なんだって表現になっちゃうじゃん。

そういうところに救われることだって何回もあったんだけど。

別に後悔してません。音楽に手を染めたこと。足を踏み入れてしまったこと。首を突っ込んでしまったこと。身を置いてしまったこと。
特に悔やんでません、が、ちくしょう! って気持ち。
感じずにすんだ気持ち、いっぱい感じてるからな。でもここにいないと感じられなかった気持ちかも。別のところで感じてたら、もっともっと打ちのめされてたかもしれない。

まあ、そういう点では感謝してます。ありがとう1回生の頃のわたし。ありがとうわたしをアコギ部のライブに誘ってくれた同期。ありがとう部室行こうって言ってくれた同期。ありがとうございます、胸に突き刺さるライブをしてくれた先輩。

音楽自体にはあんまり感謝してませんが、まあ、その、お世話になってますという気持ちです。(?)

まあかと言ってつらくなくなったかというとそうでもないんですけどね。
これからも適度に憎みつつ適度に愛しつつ、音楽からは離れずに生きていきたい。今はね、聴いてて楽な音楽ばかり聴いています。そういう時期もある。もうちょっと元気になったら、多少聞くのに体力がいる人たちの音楽にも手を伸ばしてみようと思います。


本当はみんなみたいに音楽を愛しきれなくて悔しいって話をしようと思ってたけど、違う話になった。
こっちのほうがまとまりがいいかな。またどうしようもなくなったら悔しい話もします。